2008年01月09日

小説【平安妖異伝】 ・写真

雅楽協議会からの『雅楽だより 第12号(本年1月刊)』に、平岩弓枝著の小説【平安妖異伝】(新潮社)が紹介されていた。「藤原道長を主人公にした雅楽の話。篳篥の音色、笙の響きが聞こえてくるようである」とある。さっそくAmazonで探して取り寄せた(添付写真)。雅楽にちなんだり楽器が関連したりする、ミステリアスな話。読むと平安京の摩訶不思議な世界にトリップできる楽しい読み物である。ところでこの本、Amazonでもマーケットプレイス(古本)で買った。検索すると2000年発売で定価1,600円の本が、古本でもいろんな値段が付いている。しかし私は読めればイイから、底値の本を買った。値段は・・・1円っ!送料が340円かかるけど(苦笑)。341円出しても、定価1,600円だったハードカバー本が良い。文庫本も出ているが、その表紙はハードカバーのような舞楽【蘭陵王】ではない。このハードカバーの絵の蘭陵王を見てても楽しいじゃないか♪ 本は1円では申し訳ない程に上等で、殆ど新品の品であった。
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2007年12月04日

旧諸戸清六邸 舞楽 ・写真

今日、送られてきた JALの情報誌Agora12月号 をペラペラ捲っていたら、先月25日に舞楽《桑名御遊(多度雅楽会)》を拝聴した会場となった旧諸戸清六邸(六華苑)記事が、『花見の塔』として載っていた。
初代諸戸清六氏は桑名の港に集散する米の相場で江戸時代末期に急成長した事業家であった。三井や三菱に匹敵する大財閥へと成長途中に急逝し、継いだのが四男の清吾氏であった。やがて二代目諸戸清六として襲名後、この邸宅を建築した。設計は鹿鳴館やニコライ堂を手がけた英国人のジョサイア・コンドル博士であった。添付写真のアングルでは見えないが、北東には四階建ての円柱形塔屋がメインの建物に付随して建っている。当初は三階建ての設計だったのを、諸戸清六氏が四階建てに変更したのだという。何でも、四階建てにして最上階から揖斐川に広がる桜並木を鑑賞するためだったらしい。この桜並木は、初代が植樹を行い、更には上水道や消火栓の整備など、桑名の社会事業にも私財を投じたそうである。この洋館は明治44年に着工し、竣工は大正2年である。添付写真で見えるベランダは多角的に張り出し、太陽の位置でいろんな表情を見せるという。そして二階は、広いサンルームのガラス窓が並ぶ。先日、拙BlogにUPした舞楽【萬歳楽】は、この二階からの俯瞰撮影である。
このBlogの添付写真は、多度雅楽会さんが公募された少女による舞楽【迦陵頻】である。神宮の舞女さんのように、反って舞う姿に驚いた。
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2007年11月30日

音羽の滝 ・写真


otowa.JPG清水の舞台から外へ出て階段を上がると地主神社、そして階段を下りると添付写真の「音羽の滝」がある。「滝」とはいえ、三筋の水が落ちてくるのだが、千年も前から枯れることなく落ちているという由緒がある「滝」である。鴨川の伏流水が東山断層の割れ目から音羽の山の雨水も加わって「滝」となっているという。清水寺によると、滝の水は六根清浄・所願成就のご利益があるそうだが、俗説では右から健康・美容・出世のご利益の滝だという。私が訪れた日には、滝の水で清められるにも30mほどの行列が出来ていたから、私は諦めた。
この音羽の滝が登場するには、二番目物(修羅能)の【田村】がある。清水寺縁起と坂上田村麻呂の蝦夷征伐での観音菩薩の御加護を舞い謡うこの能では音羽の滝と地主神社を、『音羽の滝の白糸の くり返し返しても面白やありがたやな 地主権現の 花の色も異なり』と謡う。
清水寺を舞台にしたには、昨日の拙Blogでも書いた【熊野(ゆや)】、【花月】や【東岸居士】がある。
栗塚旭氏ファンとしては、氏が土方歳三を演じていたTV時代劇新選組血風録】の第15話『脱走』(1965年-昭和40年10月17日放送)で、沖田総司(島田順司)が医者の娘のお悠と音羽の滝の前でひと時を過ごすシーンが、常在戦場の物語に淡く甘い想いを想起させて秀逸な作品に仕上がっており、忘れがたい。この話では、お悠は茶の湯の水を音羽の滝に汲みに来たのだが、実際にお茶の水に汲みに来る人が今でもあるという。(添付写真;今月23日撮影)
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2007年11月25日

六華苑の舞楽・写真

今日は鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドル氏による和洋館の歴史建築、六華苑(三重県桑名市)の池泉回遊式庭園前芝生の庭にて、『桑名御遊(多度雅楽会)』が行われたので拝聴・撮影してきた。
舞楽の演目は下記の通りであった。
【振鉾】【陵王】【落蹲】【延喜楽】【還城楽】【萬歳楽】【春鶯囀】【迦陵頻】【胡蝶】【散手】【貴徳】そして長慶子
小春日和となって寒さも一服、素晴らしいロケーションに舞と楽で、たっぷりと楽しませて頂き、感謝!
添付写真は【萬歳楽】で、洋館の二階から俯瞰撮影。
まことに夢のような舞楽空間である。
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2007年11月18日

例大祭の舞楽【迦陵頻】・写真

今日は、三重県度会郡大紀町大内山の頭之宮四方神社さんの、秋季例大祭を奉拝・撮影してきた。
拝殿では伊勢神宮舞女さんによる舞楽【迦陵頻】と、舞人さんによる舞楽【落蹲(納曽利)】が奉舞された。
添付写真迦陵頻であるが、けっこう短縮されたバージョンで、舞ぶりも異なっていた。何より上半身を反らせながら四人の舞女さんが交差するのは一瞬のことで、驚いた。また迦陵頻が奉奏されて撮影できるチャンスがあれば、再撮影したいものだ。しかし何しろ拝殿は暗い! ISO16001/40秒f2.8がやっと切れた(Nikon D80+80−200mmF2.8使用)。スローシャッターゆえ、動態ブレ続出で厳しかった。
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2007年11月17日

雅音会 定期演奏会・写真

今夜は、雅音会第二回定期演奏会(名古屋市東文化小劇場、18:00〜20:00)を名古屋まで行って拝聴してきた。管弦と舞楽を、しっかりと楽しんできた。
第一部は 管弦 音取、越天楽、陪臚
     催馬楽 更衣
第二部は 舞楽 迦陵頻、貴徳、萬歳楽

そして長慶子であった。
野外で聴くのとはまた違った音響効果のあるホールで、壮麗かつ華麗な響きの名演奏に浸れるのは幸せな時である。舞楽はホールの客席ならではの上方から舞台を見下ろす形になるので、立体的に舞が分かって興味深い。管弦の演奏も三間の舞台上で演奏されるが、これがホールのギリギリ左右に広がった配置で演奏されたら、楽器が左右で掛け合いなどして面白いだろうが、そのような発想は邪道だろうか。伝べネヴォリ作曲「53声のザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲」のように四方に楽器群が展開する曲もあるが、雅楽の管弦で同様に奏したら音の展開は驚きの響きだろう(邪道的な想像してしまった、、)
添付写真)今夜の演奏会、撮影可だったので、常時携帯しているコンパクトデジカメで、ノーフラッシュで撮影。
曲は萬歳楽で、拙HPにリンクしてある知人の青蛉返 さんも、この中で舞っていらっしゃる。
(今夜の撮影;Nikon CoolpixL3)
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2007年11月13日

文化の日 舞楽演奏会 UP ・写真

春日大社さんの神苑において行われた、「文化の日 舞楽演奏会」での写真9枚を、拙HPにUPしました。晴天の空の下、池に映る水鏡も美しかったです。
添付写真は、水鏡の【還城楽(左)】。
HPトップページ写真は、今月4日撮影の「寺本太鼓踊り(岐阜県揖斐郡揖斐川町春日美束)」の写真です。憑霊させる呪具のバンバラという背負い具が美しいです。
どうぞ御高覧下さい。
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2007年11月07日

五節舞 UP ・写真

京都御所の秋季一般公開の期間中の今月4日、京都御所内の新御車寄にて【五節舞】が公開された。
この舞は新嘗祭大嘗祭で舞われる祭祀舞であるから、一般人が撮影可能状態で拝見できるのは、極めて珍しいチャンスであった。その舞の写真9枚を、拙HPにてUPしたので、どうぞ御高覧下さい。
添付写真も【五節舞】。
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2007年11月04日

五節舞 ・写真

京都御苑(京都御所)の秋季一般公開において本日、御所内の新御車寄内で【五節舞】が舞われた。
御所でも平成8年以来の公開ということである。この舞、天武天皇の時代に創始され新嘗祭で舞われるのが例であったが、今上天皇における大嘗祭でも奉舞されている。
本日は午前11時と正午の二回奏されたので、両方撮影後、御所を後にした。
そして夜の岐阜県揖斐郡春日寺本の太鼓踊を撮影してから帰路についた。かなりハードであった、、(汗)。
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2007年11月03日

文化の日 舞楽演奏会@春日大社

春日大社(奈良市)さんの神苑浮舞台において、「文化の日 舞楽演奏会」が行われたので、拝聴・撮影してきた。これまでに何回も浮舞台狙いで参拝するも、昼から雨が降り出すなどして浮舞台には縁が無かったが、今回は晴天に恵まれた。
曲目は管弦が【盤渉調音取】【劒気褌脱(けんきこだつ)】
舞楽が【振鉾】【北庭楽】【長保楽】【還城楽】、そして【長慶子】であった。
なお、午前中には林檎庭において、明治祭での【綾切】も奉奏された。
添付写真は、【北庭楽】。池に突き出した舞台が特徴あるので、水鏡を狙って写した
(本日の撮影;Nikon D80+VR18-200mm)
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2007年10月08日

熱田の杜 観月演奏会・写真

熱田神宮(名古屋市)さんの長床において先月22日に奉奏された「熱田の杜 観月演奏会」の写真をUPしました。  by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
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2007年09月30日

伊勢神宮「秋季神楽祭」UP・写真

伊勢神宮内宮神苑、および参集殿能舞台での「秋季神楽祭」を、拙HP【日本!(雅楽・舞楽)】No.20に写真10枚でUPしました。
奉奏された曲は、舞楽『振鉾』、『迦陵頻』『納曽利』そして管弦『長慶子』でした。
添付写真は、右方舞楽『納曽利』。添付写真では一人の舞人さんのみを狙って、『落蹲』のように写している。(今月22日午後)by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/

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2007年09月25日

能舞台での舞楽【納曽利】 ・写真

昨日の伊勢神宮内宮神苑での「秋季神楽祭」は、雨のため参集殿能舞台での奉奏に変更になった。雨が降らなければ午前と午後の二回の演奏が、場所の変更だけでなく午前の一回限りになったのは残念であった。
添付写真は、参集殿能舞台での右方舞楽【納曽利】で、雌雄の龍の双龍舞である。面をかけているため視界が制限されるので、二人の舞人は揃えて舞うのが難しい難曲とされている。むろん難曲であることを感じさせない見事な舞であった
舞台は能舞台であるが、背後の老松の鏡板は隠されていた。神苑の高舞台から能舞台に変更になるとは、舞人さんの舞台の広さの感覚はどうかと思うが、意外に舞楽舞台と能舞台は寸法が変わらないのだ。舞楽の高舞台は四間(7m20cm)の正方形の中央に、一辺の長さが三間(5m40cm)の敷舞台がある。能舞台も三間四方であって、寸法は一致する。能の方が歴史は新しいが、舞楽も能も改革が行われてきたことを思うと、どちらが参考になったかは不勉強ゆえ不明である。ただ、三間という幅は舞うには程よい空間ということだろう。能のシテ(主役)は面をかけていることが多いから、見所(客席)から舞台に向かって左前の柱は、面の狭い視野からも舞台の端が分かりやすため、目付柱と呼ぶ。能の舞では三間を目一杯に使って周回するかの如く舞うから、目付柱は舞台から落ちないようにする危険防止にも目印として役立っている。能ではシテとツレが同一所作の舞を舞う曲がある。それは能【二人静】や【一角仙人】など数曲である。そのような同一の舞を複数で同時に舞うのを、相舞と呼ぶ。舞楽で、【納曽利】のように同一の舞を舞うのをどのように呼ぶか、調べたが能のように相舞という表現があるのかも不明であった。 (添付写真は昨日の撮影;Nikon D80+80−200mmF2.8D)
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2007年09月24日

伊勢神宮秋季神楽祭(平成19年度)

伊勢神宮内宮神苑での「秋季神楽祭」が22〜24日の三日間、奉奏された。曲目は、振鉾・迦陵頻・納曽利・長慶子であった。左方舞楽【迦陵頻(添付写真)】は、私が大好きな曲である。おととい訪れた日は晴天のため、午前午後の二回、神苑高舞台で奏されたが、今日は雨のため、参集殿にて午前のみの奉奏となった。天気予報では曇りであったが、万が一、参集殿能舞台に変更になれば、違う雰囲気で奉拝・撮影が可能であるから、出かけた。無論、神苑ならありがたいが…。迦陵頻は二年連続で舞われているので、来年は奉奏されるか分からない。連日の撮影となるが、舞楽演奏は少ないから、チャンスを生かしたい。
伊勢神宮内宮までノンストップ走行で自宅から、1時間28分で到着。案の定、午前9時には雨が降り出し、参集殿能舞台での奉奏に変更になった。参集殿では能舞台の目付柱やワキ柱が有るので、どうしても撮影ポジションは正面中央がちのアングルになってしまうが、素晴らしい舞に応えようと必死に撮影した。それにしても、迦陵頻っ、美しい!
迦陵頻の舞楽CDは、伶楽舎の演奏で発売されているが、銅拍子を打つ音が入っていない。やはり銅拍子が聴きたい!。で、今回は参集殿になるなら音が録れると思って、MDを持参した。小さいマイクだし、舞台まで距離があるのでクリアーな音ではないが、銅拍子がしっかり収録されていた。録音は良くないが、やはりライヴである。素晴らしい舞が思い出され、復路の運転中に繰り返し聴きまくった。
納曽利も素晴らしい舞ぶりで、多くの参拝者も魅了していた。席を立つ人もなく、食い入るように見つめる参拝者の姿も感動である。雨だと午前のみの演奏となるが、なんだか惜しい。参集殿でも午前午後の二回行われたら、更に多くの参拝者が舞楽に触れる機会となるのに、、、。
(添付写真;本日の撮影、Nikon D80+80−200mmF2.8D)
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2007年09月22日

熱田神宮観月演奏会(平成19年度)

今日は午前午後の伊勢神宮内宮神苑での「秋季神楽祭」を奉拝・撮影させて頂いた後、直ちに熱田神宮へ移動した。熱田神宮さんでは、「観月演奏会」が午後6時より奉奏されたのである。曲目は下記の通り。
第一部;筝曲 生田流筝曲松ヶ枝会演奏
第二部;雅楽 熱田神宮桐竹会
  国歌、管弦・黄鐘調音取、管弦・黄鐘調越天楽、管弦・黄鐘調・西王楽破
神楽「みつるぎ」、神楽「人長舞(其駒揚拍子)」、左方舞楽「桃李花」、右方舞楽「納曽利」
右方舞楽「納曽利」も、巫女さんによる双龍舞で、華麗かつ迫力あり、素晴らしい舞であった。添付写真は、その舞姿。管弦に巫女神楽、人長舞、平舞に巫女さんによる走舞と、バラエティーに富んだ素晴らしい演奏会であった。(添付写真の撮影機材;Nikon D80+VR18-200mm)
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2007年07月30日

七夕舞楽【蘭陵王】・写真


tanaRyou.JPG26日(木)から昨夜にかけての愛知県一宮市「七夕まつり」において、真清田神社境内服織神社さん拝殿で、舞楽奉納が行なわれた。
曲目は、神楽『浦安の舞』、人長舞『其駒』、舞楽『蘭陵王』、管弦『長慶子』であった。
添付写真は、『蘭陵王』。
敷舞台や高舞台に高欄は舞楽らしい趣に満ちた気品がある。なれど今回のような拝殿内の仄かな灯りのみで奉拝する『蘭陵王』は、けっこう凄みがある。今から1,400年前の北斉国王蘭陵王長恭は、出陣にさいして獰猛な面を着けたという。織田信長が出陣前に幸若舞の『敦盛』を舞ったのは有名だが、蘭陵王がはたして同じ様に舞ったか不明ながら、今宵の蘭陵王の凄みは、出陣前の鼓舞するような高鳴りを感じるものであった。
蘭陵王の面には頭部に龍が付いている。日本の兜で立物に龍頭を用いた最初は、平安時代後期である。むろん武士階級の台頭に時期を同じくするのだが、記録では源氏重代八領の鎧で、威儀的装飾に用いたのが最初のようだ(※)。この兜の龍頭が蘭陵王の面のパクリということはない。立物には龍や鬼のような異界の住人や、仏尊像あるいは昆虫まであるくらいだから、龍神が日本独自に兜に用いられても不思議ではない。
今宵(添付写真)の舞を奉拝していて、蘭陵王が龍の付いた兜の甲冑姿で神殿・仏間で出陣前に舞ったとしても、このようであったろうナ、、とか思っていた。
(※)『図録 日本の甲冑武具事典』(柏書房)P.347
今月28日撮影;Nikon D70s+SIGMA18-50mmF2.8(ノーフラッシュだと、ISO1600でも1/10秒f2.8が精一杯である。さすがに走舞だと動態ブレ続出であった)
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2007年05月05日

舞楽「抜頭」・写真

添付写真は先月29日の撮影で、愛知県一宮市・真清田神社さんの「舞楽神事」における舞楽【抜頭】。
天平8(763)年に林邑(ベトナム周辺)より、僧仏哲により伝わったと云われる曲。父親の仇の猛獣を討って歓喜する様、または唐の妃が嫉妬に狂う様とも云われる。力強い迫力溢れる曲である。
舞楽神事の写真11枚、今夜拙HPにUPしました。どうぞ御高覧下さい。
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2007年05月01日

今日の、熱田神宮舞楽・写真

今日は、熱田神宮さんの「舞楽神事」の日でした。
私はカレンダー通りのGW休みなので仕事でしたが、昼休みにチョイと行ってきました。13時丁度に着いた時は、【春庭花】の最中。【白浜】【迦陵頻】は全曲拝見できましたが、【蘭陵王】は途中まで奉拝・撮影して、仕事に戻りました。
生憎の雨のため西楽所前高舞台ではなく、祈祷殿長床での奉奏でした。
添付写真は、【蘭陵王】。本日の撮影。
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2007年04月30日

伊勢神宮春季神楽祭(午後)・写真

伊勢神宮内宮神苑での「春季神楽祭」では、今季から午前・午後の2回、舞楽の奉舞が行なわれるようになった。一昨日行った時は午前のみで、午後は雨で中止になった。昨日は午前・午後の2回行なわれたそうであるが、私は今日が午後のライティングで奉拝する初めてとなる。昨年秋季神楽祭までは午前11時の奉舞だけであったから、午後のライティングは楽しみであった。太陽は左方大太鼓の後方から斜めに差し込む、逆光であった。なれど逆行はポートレートライティングと云われるように、美しい光の周り具合で午前とは異なった雰囲気で撮影ができた。これからも午前・午後の二回、ぜひ斎行されて頂きたいものだ。
添付写真は今日の午後の、舞楽【胡蝶】
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2007年04月29日

今日の真清田神社・写真

今日は愛知県一宮市の真清田神社さんで、「舞楽神事」が斎行された。雲ひとつ無い抜けるような青空の下、美しい神楽祭祀舞や舞楽が奉舞された。
神楽舞『桃豊舞』は気品に満ち、舞楽『胡蝶』は可憐で、『抜頭』は力強く、管弦は流麗であった。
素晴らしい舞楽神事である。添付写真は、真清田神社さんオリジナルの『桃豊舞』。
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