ワーグナーの【トリスタンとイゾルデ】のオペラ鑑賞。
翌19日(月・祝)の夜には後楽園の東京ドームで
BABYMETALライブに。
両者に挟まれる形で19日の午後には水道橋の宝生能楽堂で
観世流の能を堪能してきた。
宝生能楽堂だからって、宝生流ばかりが上演される訳では
ない。自分の稽古流派が宝生流だから 他の流派は意識的に
観るのを避けていた時期も有ったが、今ではそんな意地も
無くなり、他流も楽しむようになっている。
当日の番組は能が二番、狂言と舞囃子がそれぞれ一番ずつ
で番組名は下記にするとして、その内から 能【船橋】に
ついて、簡単に、、。 この番組、初見のような気がする。
まず気になったのは、前シテが直面(面無しの素顔)で
ツレが小面(こおもて、という面)である点である。最初、
逆かと思った。ワキとワキツレの前に現れた男女は既に
冥界の住人なのだから、男が直面というのは不思議である。
女は男性能楽師なので女面なのは仕方ない処だろうが。
そして後場へは、女(ツレ)は鏡板前の後見柱近くで控えて
いるだけで鏡の間に入らない。男だけが直面から怪士面で
出る。妄執に狂う舞を舞うのがシテの男だけだから、直面
から着面になるのは分かる。しかし同じように策略で死んだ
女が面も変わらず、前場後場で変わらないのは不思議だ。
一説によると、この女(ツレ)ももっと重要な役だった
ことがあるのでは、という説明もある。不変と思われる
能の内容が変化した可能性が示唆され、興味深い点である。
能楽師さん、お囃子方の諸師さんの凄みのある演能で、
やっぱ能も東京だと再認識した。
藤波能の会 9月19日(祝・月)13時30分〜16時45分
@ 宝生能楽堂 (水道橋)
舞囃子 【花筐】
能 【花月】
狂言 【狐塚】
能 【船橋】
付祝言
能【船橋】の物語解説は、下記に詳しいので
ご参照下さい。観世流 銕仙会の HPです
↓
銕仙会 能【船橋】
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.co/myanmar/