2024年09月23日

五條家 御旗祭り

後醍醐天皇第六皇子の懐良親王は1361年、太宰府に
征西将軍府を開府して九州南朝王国を樹立した。
懐良親王が吉野朝から出立してから23年が経っていた。
その吉野を出立した時に随従したのは僅か12人で、
筆頭が五條頼元であった。頼元から第25代五條家当主
によって昨日、「御旗祭り」が五條家において斎行
されたので奉拝してきた。
懐良親王が吉野出立にあたり後醍醐天皇から賜った
御旗を「金烏の御旗」というが、五條家に伝わって
おり、その御旗が祭典において祀られる。

前夜の最終フライトで熊本へ飛び、翌朝にレンタカーで
五條家の福岡県八女市黒木町大淵へ移動した。
夜間は雷鳴轟く超悪天候であったが、祭典の行われる
頃には雨も上がって多くの参拝者が見守る中で行われた。
御旗祭りの祭典後には懐良親王が祈願した相良寺
(熊本県山鹿市菊鹿町)に参詣、そして親王らを支えた
武将菊池武光らの眠る正観寺(菊池市隈府)にも参詣
した。
その後、大谷温泉で休憩後、最終フライトで帰宅した。

その地域一帯が歴史の伝承に努めておられ、南朝の
息吹が生きたまま伝わっている雰囲気は全国の南北朝史
においても貴重である。また来年も奉拝させて頂きたい
ものである(深謝)。

なお現場には南北朝研究の第一人者であられる森茂暁先生
が来場されており、ちょうど持っていた氏の文庫本に
サインを頂けて嬉しかった。

by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
posted by gagaku at 20:51| 祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする