第34回 上野城 薪能 を鑑賞・撮影してきた。
有料開催で撮禁の薪能が多い中、無料で撮影可
の上野城薪能はお城を借景に素晴らしい場所で
開催される。もう34回目、、なぜ知らなかったかと
後悔。。。
昨夜の曲目は、 狂言(大蔵流)【寝音曲】、
能(観世流)【安達原】※ であった。
※観世流以外では【黒塚】
切能物【安達原】の前場、熊野那智の山伏が
奥州安達原の野中で一軒の庵をみつけて一夜の宿を
願う。家主の里女は一度は断るが、根負けして招き
入れる。老婆は山伏の前で糸繰車を操りながら、
渡世の業に身を苦しめる果報のつたなさを恨み、
老いの訪れの早さを嘆く。やがて浮々と糸尽くしの
歌を謡い〈糸の段〉、転じて長き命のつれなさを
かこち、糸車を操るのを止めて泣き崩れる。。。
山伏の破約へと自責への怒りから鬼婆に変容し、
山伏に襲い掛かる後場の“動”に比べ、“静”の
前場は、静かで味わい深い。
庵を意味するススキの付いた藁屋の作り物は、
能独特の場面転換に活躍する。山伏が到着した時、
「姥」の面の老婆は藁屋内に佇む。藁屋から出て
きて一転し、場所は庵の中となって、これまで
庵全体を表現していた作り物は、庵の中の自室を
あらわすようになる。
添付写真は、前場。老婆が糸車を操る。奥州の
荒野の中の一軒家、静かな夜ではあるが、結果を
知っている鑑賞者には後場への恐怖に緊張が高まる
場面である。
詳細は また後日、HP へ。
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
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