滋賀県東近江市大森町の大森神社の参道に掛かる勧請縄が、今夜の添付写真である。
小勧請縄が下がることなく、中央には樹の枝(たぶん藤)で焼き魚でも焼く網状にトリイクグラズ(“オニ”とも呼ぶ)を作って付ける。
今年、甲賀市市原の浄正寺のオコナイを参詣・撮影した際、藤の枝で床を叩いて乱声の後に、輪を作って薬師堂内を転がす呪術的作法があった。この輪は、女性器を表すという。この輪と勧請縄のトリイクグラズの類似性を先日、中島誠一先生(長浜市長浜城歴史博物館館長)にお会いした時にお話した。“参道”に掛かるから、語呂が“産道”に通じるとは我ながらイイ発想かと思ったが、先生が仰るには“ドーマン(あるいは“セーマン”)”かとも仰られていた。成る程!である。勧請縄が邪霊・悪霊の類から守る役目だから、女性器では発想が飛躍し過ぎてるだろう。しかし、まさかドーマン(あるいはセーマンと呼ばれる場合もある)とは、思いもしなかった。ドーマンなら、陰陽道的な呪術性でも納得いくし、このような勧請縄を用いる呪法が山伏あたりから伝わったという想像にも結びつくだろう。
(昨年1月27日撮影;Nikon D300+VR18-200mm)
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
2009年02月25日
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この おしるし が おんなのこ
だったら返っていろいろやって来て
しまいそうです。
いらっしゃい ではなさそうですね(笑)。
晴明のほうのマークがあったらすぐに
分かったんでしょうね。
セーマン☆を、稀にドーマンと呼ぶ呼び方も
あるようです(ゆえにセーマンが、焼き魚の網)。
しかし、やっぱ清明神社のマークが☆ですから、
☆がセーマンの方が判り易いですね。