近江八幡市(滋賀県)は、火伏の神様の愛宕様信仰が盛んな土地である。現在も愛宕講を組織して参拝に訪れたり、愛宕様の護符を祀ったりしている。個人の家の屋根の軒先に、屋根神様として愛宕護符を祀る神棚を設けている事例の写真は、昨年の拙Blogの6月3&5日にUPした通りである。
今夜の添付写真は、愛宕講の石碑であり、「鎮火霊璽」の刻が読める。縦長の窪みは、護符を納めるスペースだが、残念ながら空である。場所は、近江八幡市の西宿町の集落の外れの道端にある。このような石碑は路傍の神として、道祖神的にあるいは塞ノ神的な意味合いもある。屋根神様が個人の家を守護するのに対して、集落を守護している。愛宕様が塞ノ神?ってことになるが、愛宕山は丹波と京の境に位置することから、境ノ神として崇められたのだという(※)。
(※)「近江八幡の歴史 第三巻(市史編集委員会)」
(昨年12月23日撮影)
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
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