西暦1044−1299年、ミャンマー(バーマ;ビルマ)におけるバーマ族最初の統一王朝は、バガンの地で開花した。イラワジ河に面した6,500ヘクタールの乾燥地帯には、現在でも当時の名残である仏塔や仏閣などの仏教遺跡群が累々と建っている。ほぼ完存するものから崩壊して煉瓦の山になった遺跡まで含めると、3,000基とも云われるが、正確には把握されていない。この遺跡群は、ボロブドール遺跡(インドネシア)やアンコールワット(カンボジア)と並ぶ“東南アジア三大仏教ヒンドゥー遺跡”の一つである。ミャンマーの雨季である5〜10月にも降雨はごく僅かであることが、遺跡群を比較的状態良く800年以上も保っている原因だろう。特に乾季の12〜4月頃の一滴も雨が降らない時期には、大地は赤土の荒野のようにも見える。それでも遺跡群の間には細々と畑を耕す農民の姿が見てとれる。昔から変わらぬ、農耕牛や農耕馬による農作業だ。
添付写真3枚;ミャンマーのバガンにて、1999&2003年撮影。
撮影機材;Nikon F5、24−85mm、80−200mm、EBX & KR
by
HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
↑写真;仏教遺跡の上でのポートレート撮影。シルエット気味になるように、あえてレフ板などで光を廻さなかった。
↓写真;水源は河か井戸、あるいは水溜りである。遠方から牛車にバケツを載せて、水汲みに来る。
↓写真;背景のパヤー(仏塔、寺院)は現役のようだ。
posted by gagaku at 20:20|
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ミャンマー
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