文化庁は、国連教育科学文化機関(
ユネスコ)が来年作成する世界の代表的な無形文化遺産のリストに、国の重要無形文化財になっている「
雅楽」も登録提案するという(今朝の中日新聞)。既に内定している「
能楽」「
文楽」や「
歌舞伎」と同時に、17件が登録されるらしい。
雅楽(舞を伴った舞楽を含む)を撮影して、いろんな方と知り合いになれたが、当初に思っていたより
雅楽の演奏を稽古される方が多いのに驚いた。私は
能楽の謡と仕舞を稽古(現在休止中)しているが、お師匠様について稽古する仲間がご高齢の方が殆どであったのに比べて、
雅楽を稽古される方を拝見すると、平均年齢が若いのも特徴である。
雅楽という特殊な音楽は身近でないと思っていたのだが、稽古される方が意外に多いのに驚いたのだ。それでも世間一般から言ったら
雅楽は、まだまだマイナーであろう。一般的には、結婚式会場で聴いたことがあるとか、初詣の神社でテープで聴いた、という認識が殆どであろう。ユネスコ登録されたから何が変わるのか?といえば、
雅楽自体は変わらないだろう。しかし興味本位に聴くことから、私のように
聴くだけファンが増える可能性はあろう。
雅楽が多くの人に関心を持ってもらえ、ファンが増えて、
雅楽界が発展するのならユネスコ登録は意義あることだろう。
添付写真は、伊勢神宮の秋季神楽祭での【振鉾】。一番多く拝見している舞楽の舞(汗)。
(2007年9月22日撮影;Nikon D80+VR18-200mm)
by
HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
posted by gagaku at 21:02|
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能楽・雅楽
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この件は私も今朝新聞で知りました。
私は雅楽より能楽の方が一般の方々には馴染みがあると思っていました。
この雅楽に対する感心が、単なる一過性のものに終わらないように願うだけです。
>雅楽より能楽の方が一般の方々には馴染みがあると思っていました
稽古に限って云えば、大学の能楽部などで稽古される方は多いですね。でも、就職された途端に疎遠になられる方が多いようです。お師匠様に付いて稽古される方は、なぜか高齢者の方が多いです。中間世代がすっぽり抜けてるように思います。(ここだけの話、プロについて稽古すると、月々のお月謝が3〜5万、夏冬のお祝儀、舞台に立って舞を行うには、お囃子がつくと30〜50万、、、そんな事情もあるのでしょう。)
稽古以外では仰るように、能の方が知られているかもしれません。神宮神苑で聞いていると神宮の舞台を通りがかりの参宮者の方々が、「能でもあるかも」って言いますから。能って言葉は出ても、舞楽って言う人は聞いていても、皆無(苦笑)。ただ、舞楽の舞台を見て能って言うのだから、実際は能もご存知無いわけですけど。。。
世界の代表的な無形文化遺産のリストに、「雅楽」も登録提案されるとのこと、いずれ登録ということでよかったですね。
雅楽と一緒に地方のお神楽も登録されるらしいですが、なんで?って感じです。郷土芸能なら他にもいくらでもあるのに、その神楽だけ突出して特徴的ってこともないのですが、、、。同じ県の中尊寺が世界遺産見送りになったので、お詫びに登録っていう気がしないでもないです。