天之御中主尊神社(滋賀県近江八幡市中之庄町)へ例祭における宵宮・松明を撮影に行ったおり、勧請縄を見つけた。松明ばかりに気を引かれていたし、ここに勧請縄が有るとは思いもよらなかったので、頭上に掛かった勧請縄を見た時は、かなり驚いた。メインの大縄は綱で何ら工夫が無い。大縄から小勧請縄が下がることも無いが、中央の呪具は単純明快である。樫の葉(?)でXマークが入っており、邪霊・悪鬼の侵入禁止のマークである。これまで拙Blogでこの呪具を「トリクグラズ」と書いてきたが、近江八幡市域では「オニ」と呼ぶようである。そして小勧請縄は藁綱と呼ぶようである。場所によって呼称はかなり違うようだが、意図は同じである。余談だが、「オニ」は形態によっては「モロギ」とも呼ぶようであるから、現地の人が居たら、確認が必要であろう。「モロギ」は神籬が簡略化した呼称であろう。
添付写真の「オニ」は掛けられて三ヶ月にもなるので、かなり枯れて茶色ずんでいる。写真左下の手水舎の屋根の背後に、笠松明の一部分が見えている。勧請縄に笠松明・・・現地の宗教風習のワンダーランドである。
(今月19日撮影;Nikon D300+VR18-200mm)
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
2008年04月24日
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「トリクグラズ」は、一見外国語かと勘違いしますが、日本語ですね。どんな字があてはまるのでしょうね。
「盗り潜らず」? (笑)
私が立っている場所は、参道の階段です。勧請縄も階段の途中に掛かっています。
>「トリクグラズ」
>どんな字があてはまるのでしょうね
>「盗り潜らず」? (笑)
なかなか良い発想ですネ(笑)
そんなに的外れではないと思いますョ♪
泥棒も村内に入ってもらっちゃ困りますからね。
私の想像では、「鳥居潜らず」だと思います。
「鳥居潜らず」ピッタリですね!
我が近隣では、「鳥潜らず」も欲しいです。
カラスの害が酷いですから。ゴミを食い散らかして
ひどいもんです。