2008年01月13日

湖北のオコナイ ・写真

昨日から今日にかけて、一泊で撮影してきた。一泊とはいっても昨日は午前中の仕事を終わってから出発して今日の昼には戻ったので、丸々24時間だけど。だが、24時間に充実した結果がGetできた。
昨日は滋賀県東近江市で勧請縄、そして守山市の『勝部の火祭り』の撮影。今朝は長浜市で、『オコナイ添付写真)』、午前中には柏原の徳源院清滝寺で宝篋印塔を撮影して帰宅した。
添付写真は、滋賀県長浜市鳥羽上町の神事『オコナイ』で、当日の朝に搗いた餅を付けた「マユダマ(餅花)」と鏡餅を八幡神社に奉納して祈願している処である。正座されている方は神職さんではなく、集落で前年の『オコナイ』の日に玉籤で選ばれた「トウヤ(頭屋・当屋・頭家etc)」という神事・行事の中心世話役の人である。餅花はこの集落では「マユダマ」と呼ぶが、昔この地域は養蚕が盛んであったことから、繭玉と云う意味ということである。ただ、祈年祭の意味合いもあるようで、一説によると稲穂の熟した形だともいう。養蚕や農耕の予祝と考えてよいだろう。神仏分離後は、この長浜では神事として行う例が多いようである。この「マユダマ」は、当日の午前5時半頃から「トウヤ(人物も宿も両方指す)」に集まっている年長者がクロモチの枝に餅を巻いていった。「トウヤ」から神社まで約600mを先頭に御幣、そして「マユダマ」と鏡餅を三基の屋台に載せて担いで運ぶ。私が「トウヤ」に着いた午前5時には、殆どの関係者の方々がもう集まっていた。八幡神社に奉納して「トウヤ」に戻ったのは、午前9時頃であった。湖東の『オコナイ』だけみても、内容はそれぞれのようである。民俗(民間)宗教行事として興味深く、機会があれば他の集落も撮影してみたいものである。
(今朝の撮影;Nikon D80+SIGMA10-20mm)
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/

okonai1 nitta.JPG
posted by gagaku at 19:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 神事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
丸々24時間で、お仕事と趣味、両方のBalanceを取るのが大変ですよね。でも、充実した結果が出来て、それもよかったですね。
Posted by Kokoro at 2008年01月14日 04:19
<Kokoro様   どうもです!

1月、2月もお祭りが多い時期で、撮影が忙しいです。1月1日のお正月と、小正月の15日の祭りとか、日本はいろいろと多数ありますから。
Posted by Nitta at 2008年01月14日 20:09
クロモチの枝に餅を巻いて作ったという
マユダマは、美しいですね。

子どもの頃、神棚にさしたマユダマは、麩で作った色の綺麗なもので現在も一般的にあるものですが、柳の枝でした。
Posted by さぎ草 at 2008年01月18日 11:45
<さぎ草様   どうもです!

マユダマは、桜・柳やケヤキを使うことが
多いようです。クロモチはこの集落で使いますが、
珍しいようです。枝を折った断面が、ニッキのようなイイ匂いがするのですよね。クロモチの木が少なくなっているそうで、探すのも大変らしいです。
Posted by Nitta at 2008年01月18日 20:12
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック