昨日は滋賀県東近江市で勧請縄、そして守山市の『勝部の火祭り』の撮影。今朝は長浜市で、『オコナイ(添付写真)』、午前中には柏原の徳源院清滝寺で宝篋印塔を撮影して帰宅した。
添付写真は、滋賀県長浜市鳥羽上町の神事『オコナイ』で、当日の朝に搗いた餅を付けた「マユダマ(餅花)」と鏡餅を八幡神社に奉納して祈願している処である。正座されている方は神職さんではなく、集落で前年の『オコナイ』の日に玉籤で選ばれた「トウヤ(頭屋・当屋・頭家etc)」という神事・行事の中心世話役の人である。餅花はこの集落では「マユダマ」と呼ぶが、昔この地域は養蚕が盛んであったことから、繭玉と云う意味ということである。ただ、祈年祭の意味合いもあるようで、一説によると稲穂の熟した形だともいう。養蚕や農耕の予祝と考えてよいだろう。神仏分離後は、この長浜では神事として行う例が多いようである。この「マユダマ」は、当日の午前5時半頃から「トウヤ(人物も宿も両方指す)」に集まっている年長者がクロモチの枝に餅を巻いていった。「トウヤ」から神社まで約600mを先頭に御幣、そして「マユダマ」と鏡餅を三基の屋台に載せて担いで運ぶ。私が「トウヤ」に着いた午前5時には、殆どの関係者の方々がもう集まっていた。八幡神社に奉納して「トウヤ」に戻ったのは、午前9時頃であった。湖東の『オコナイ』だけみても、内容はそれぞれのようである。民俗(民間)宗教行事として興味深く、機会があれば他の集落も撮影してみたいものである。
(今朝の撮影;Nikon D80+SIGMA10-20mm)
by HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
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1月、2月もお祭りが多い時期で、撮影が忙しいです。1月1日のお正月と、小正月の15日の祭りとか、日本はいろいろと多数ありますから。
マユダマは、美しいですね。
子どもの頃、神棚にさしたマユダマは、麩で作った色の綺麗なもので現在も一般的にあるものですが、柳の枝でした。
マユダマは、桜・柳やケヤキを使うことが
多いようです。クロモチはこの集落で使いますが、
珍しいようです。枝を折った断面が、ニッキのようなイイ匂いがするのですよね。クロモチの木が少なくなっているそうで、探すのも大変らしいです。