長滝白山神社(岐阜県郡上市白鳥町)で例年1月6日に行われる、「
六日祭・長滝の延年・花奪い祭り」を撮影してきた。平安時代末期〜鎌倉時代にかけて法会の後に僧侶をねぎらうために、若い僧や稚児が催した遊宴歌舞の芸能を、「
延年」と呼ぶようになった。長滝において何時から延年が始まったかさだかではないが、寛治8(1094)年の寺領を賜った折の酒宴が芸能化されたとも云われる。明らかなのは、室町時代中期以降に、能が演じられていたということである。能と同時に延年も行われていた可能性があるのだろう。当時の能面は今日、
白山文化博物館で見ることができた。この延年は俗名で「
花奪い祭り」というが、元は舞人の花笠の花を縁起物として奪い合ったのが、慶安(1648年)年間から明和(1768年)年間に天井から吊るすように変わったらしい。延年が終わってから人梯子を組んで花を奪いあったのが、
昭和20年代からは舞台上で
延年の舞が行われている最中から花を奪い合うように変わっていったそうである。今日は、舞が始まると同時に若者が人梯子を四段くらいに組んで、花を取ろうと飛びついていた。
添付写真は、舞「とうべん」が舞台で行われている時に、花を奪おうとしているところである。
(今日の撮影;Nikon D300+VR18-200mm)
by
HP【舞!組曲】www.photoland-aris.com/myanmar/
posted by gagaku at 19:59|
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お神楽
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古い歴史があるようで驚きます。
延年に面は付けるのでしょうか?写真では付けていないようですね。
長滝の延年で面をかけるのは露払いの
鬼面だけです。中尊寺の「毛越寺の延年」
ではもっと面舞があるようですね。延年と
いいましても、両者に共通の演目は無いようです。
花奪いが始まると、だぁ〜〜れも舞台を見てません。写真をご覧になられても、舞台を見てる人って居ないでしょ?(苦笑)。舞人さん、気の毒(涙)。